[単行本] 1984年のＵＷＦ
柳澤 健：著
文藝春秋
’17,2/15 第２刷
Ｂ６サイズ 帯付
序章 北海道の少年
幼い頃からプロレスを愛し、プロレスラーになろうと
心に決めていた少年はUWFを、真剣勝負のプロレス
と信じた。
第１章 リアルワン
UWFの思想の源流には、金銭より誇りを重んじ、
日々の自己鍛錬を怠らないまるで武士道のような前座
レスラーの存在がある。
第２章 佐山聡
プロレスの真の姿を知って強い衝撃を受けたものの、
新たなる総合格闘技を志した18歳の若者に海外遠征
の指令が下った。
第３章 タイガーマスク
虎の仮面をかぶって日本に舞い戻った佐山聡。華麗な
る四次元殺法は、プロレスのフォルムを一変させてし
まった。
第４章 ユニバーサル
仕掛け人である新間寿が不在のUWF旗揚げ戦。大宮
スケートセンターでマイクを握ったのはエースの前田
日明だった。
第５章 無限大記念日
佐山聡、藤原喜明、髙田伸彦の加入によって、再出発
したユニバーサル。関節技とキックの攻防は熱狂的な
ファンを生んだ。
第６章 シューティング
プロレス団体のUWFを総合格闘技の団体に変えてし
まおうとする佐山聡の壮大な試みは、刺殺事件によっ
て挫折した。
第７章 訣別
1985年9月、藤原喜明が反則頭突き３発を木戸修に見
舞った時、佐山のシューティング構想はごくあっさり
と終焉を迎えた。
第８章 新・格闘王
ユニバーサル崩壊後、新日本プロレスに復帰した前田
日明の危険なファイトがアントニオ猪木の衰えを嘆く
ファンの支持を集め始める。
第９章 新生ＵＷＦ
たった６人のレスラーで旗揚げした新生UWFは、真
剣勝負ではなかったが、新たなる英雄を求める観客は
前田日明を強く支持した。
第10章 分裂
新生UWFの爆発的なブームは約１年で終わった。現
実に気づかない前田はフロントへの不信感を急速に募
らせていく。
終章 バーリ・トゥード
かつてプロレスラーを志した少年は、佐山聡が作り上
げたシューティングに入門した。だが、総合格闘技の
先には、恐るべき戦いが待っていた。
あとがきにかえて ～VTJ’95以後の中井祐樹
[特別付録] 1981年のタイガーマスク
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